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zoom RSS 齋藤嘉則『問題解決プロフェッショナル「思考と技術」』

<<   作成日時 : 2006/03/14 21:20   >>

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齋藤嘉則『問題解決プロフェッショナル「思考と技術」』ダイヤモンド社1997.1
この本の題名は本には申し訳ないが、人に紹介するのにはちょっと気恥ずかしくなってしまう。特に同業の医療ソーシャルワーカーにはこの本の話をすることはまずない。しかし実は仕事に役立っている。初めのうちは自宅に置いていたが、とうとう職場の机に置いてずいぶんたつ。
この本は社会福祉分野の本ではない。論理学・経営学関係のビジネスマン向けの本である。
この本が福祉実践で一番役に立っているのは、「ゼロベース思考」である。本から紹介すると次のようである。
「ゼロベース思考とは、「既成の枠」を取り外して考えるということである。」「ビジネスを取り巻く環境の変化が少ない時代や、企業が急成長している時期であれば、既存の枠の中で精一杯がんばることが、むしろ企業の成長に直結していた。しかし、環境変化の激しい時代にあっては、「既成の枠」の中に有効な解はないと考えたほうがいい。既成概念や将来的に緩和・変化の予測される諸々の規制、また自部門の中でしか解を考えなくなってしまう部門の壁。そうしたものをとりあえず外して考えてみることが大事なのだ。」(p.19)から引用。
このように説明している。そしてポイントとして、●自分の狭い枠の中で否定に走らない●顧客の価値を考える、の二つをあげている。

●自分の狭い枠の中で否定に走らない
これについてはこのように解説されている。ノックアウト・ファクター(これがダメならしょせん何をやっても絶対にダメという要素)を何か一つ見出すとだめだと思ってしまうが、小さな枠の中で否定要素を探してはいけない。そして、「ゼロベース思考」では大きな枠に広げて可能性を探すことができると述べている。
これを仕事に結びつければ、福祉・介護・医療の分野だけでなくもっと広い枠で考える思考が必要ということになる。
業務外で市民活動をしているが、福祉・介護・医療の分野ではない人とお付き合いをしたほうが、解決策を見つけることが出来るというのも実感である。実際に生活クラブ(Coop)の人や、地域の企業のサラリーマン、公務員の人、福祉以外の分野の研究者から学んでいることは多い。また共に活動することで、自分の仕事の幅も広げることが出来ると感じている。

●顧客の価値を考える
これについて著者は、このように述べている。「知らず知らずのうちに自分の立場や自部門の立場、あるいは自社の立場だけで問題をとらえる習慣がついてしまうと「既成のタガ」から抜けられなくなってしまう。だから「顧客にとっての価値を考える」ことが大事なのだ。なかには「いつもそう考えるようにしている」という方も多いだろう。しかし、顧客の立場から考えてはいても、実行段階で既成のタガを外せないことが多い。ビジネスの現場では、実行して初めて問題が解決する。」(p.21)から引用。
いつも、患者の立場で考えると言うのは、当たり前過ぎて、マンネリ化していることがある。頭ではわかっていても自分の立場で発言したり、自分の価値で判断していることがあるので、いつも自分を疑ってかかるくらいでちょうどいいように思う。
本には「クロネコヤマトの宅急便」の話や、「ドトールコーヒーショップ」「シャープ」の話が出ていてわかりやすい。

次に現場で役に立ていることに「MECEミッシー」と「ロジックツリー」がある。
「ゼロベース思考」を具体化する技術として「MECEミッシー」と「ロジックツリー」が紹介さているのだが、これは本で読むだけではなく、作業してみるとわかる。
「ロジックツリー」はKJ法に似ているところがあるのでなじみやすい。実際にどう解決していいかわからない問題にであったときにはロジックツリーを作ってみている。ポストイットを並べて貼り付け作業をして見ると頭の中が整理されてくるので、何でもやってみるものだと思う。

頭の中で悩んでいるより体や手を動かしたほうが自分には良いようだ。とにかく患者さんや患者さんの問題からは逃げたくないと、いつも思う。やってみないでダメなときより、やってダメなほうが潔い。



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問題を見つけるだけじゃなく、解決していく人に向けて:新版 問題解決プロフェッショナル―思考と技術
新版 問題解決プロフェッショナル―思考と技術作者: 齋藤 嘉則出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2010/04/16メディア: 単行本 問題解決にフォーカスした自己啓発本。 ビジネスにおける問題解決の本としては、一番オーソドックスと言っても過言じゃない内容。 ...続きを見る
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